コンサル転職

コンサル転職における職位の考え方【欲張らないが吉】

どうも、こんじきです。

30代でコンサルティングファームへの転職を果たし今現在はマネージャーを目指して精進しております。

私の周りには私と同じように未経験中途で転職したコンサルタントも多くいます。

コンサル転職において1つ肝になってくるのが職位(タイトル)です。

この記事では失敗しないコンサルティングファームでの職位の考え方をお伝えできればと思います。

 

コンサルティングファームの職位とは?

コンサルティングファームでは明確に職位が定められており一般的には以下のようなピラミッド構造になっています。

新卒はアナリストから始まり、マネージャー以上が一般企業で言うところの管理職にあたります。

アナリスト(アソシエイト)

新卒入社はアナリストという職位から始まります。

また第二新卒や社会人歴の浅い中途社員もアナリストから始まる場合があります。

上位職(マネージャー、コンサルタント)から作業指示を受け、それに対してアウトプットを出す。

いわゆる”コンサル見習い”のポジションです。

コンサルタント

多くの場合1~2年の経験を経るとコンサルタントへ昇進します。

一通りのビジネススキルとコンサルタントとしての考え方を身に付け一人前の戦力として扱われます。

アナリストの教育を一部担当する場合もありますが基本的にはいちプレーヤーです。

未経験のコンサル転職では基本的にコンサルタント職からスタートすることが多いです。

シニアコンサルタント

コンサルタントとして経験を積んでいくとシニアコンサルタント。

プロジェクトの中でも中核を担う役割となり、自ら業務を推進する機会が多くなります。

小規模プロジェクトであればリーダーを任させるポジションであり、アナリストやコンサルタントの教育係として育成面でも期待される場面が増えていきます。

未経験の場合でも前職でリーダーの経験やプロジェクトワークの経験が豊富であればシニアコンサルタントからスタートするケースがあります。

シニアコンサルタントになると年収1000万円が見えてくるステージです。

マネージャー/シニアマネージャー

プロジェクトの現場責任者であり、一般企業でいう管理職です。

プロジェクトのデリバリー、クライアントへの営業、部下の教育など業務範囲が広がり責任を伴います。

シニアマネージャーになると大型のプロジェクトや複数プロジェクトを兼任する場合もあるようです。

※マネージャー以上は私自身まだ経験がないため参考程度に。

年収レンジは最低でも1000万円以上、シニアマネージャーであれば2000万円が見えてきます。

パートナー

プロジェクトの統括責任者、事業責任者としてコンサルティングファームの経営の一部を担っていく役割です。

クライアント経営陣とのコネクション作りや営業活動、複数プロジェクトの統括責任、コンサルタントの教育・採用活動など活動は多岐にわたるようです。

 

コンサル転職時の職位はどう決まるのか

未経験中途でコンサルティングファームへ転職する場合、職位はどういった基準で決まるのか。

あえて数式で表すと

コンサル職位 = 経験・スキル × 年収レンジ + 本人の希望 

と表現するのがいいと思っています。

 

経験・スキル

今までの経歴、前職でどんな業務を担当しどんなスキルを身に付けているのか。

コンサルタントとして求められるスキルと照らし合わせたときに現時点でのスキルセットがどこまでミートしているのか。

採用する側としては一番重要視したいポイントになります。

プロジェクト経験やITの知見、またコミュニケーション力をはじめビジネスコアスキルがどれほどのレベルか、転職時にはしっかりアピールすべきです。

コンサルの職位で言えば、アナリストなのか、コンサルタントとしても通用しそうなのか、そういった基準で判断されるでしょう。

年収レンジ

一般的にコンサルティングファームは年収レンジが高いため、未経験の場合でも現職の年収から+100~200万円程度(経験・スキル次第)の年収アップが期待できます。

たとえば現職が年収600万円だった場合、実際のオファーは700~800万円といった具合です。

この年収がコンサル会社の年収レンジでどの職位にあたるのか。これが職位を決める際の1つに基準になります。

例えばコンサル会社Aの職位別年収レンジが

コンサルタント:600万~800万

シニアコンサルタント:750万~1000万

という場合では、どちらにも転がりえるのです。

本人の希望

そこで本人の希望も大事になってきます。

転職エージェントを利用する場合は彼らはとにかく高い年収オファーを獲得したいので上位職位を狙っていきます。

「あなたならシニアコンサルタントでやれますよ!」と聞こえてきそうです。(笑)

ですが仮にあなたがコンサル転職にあたって実力に不安がある場合、もちろんコンサルタント職位からスタートしたいと、希望も出せるわけです。

多少の年収の減少はあるかもしれませんが、上記の例のように年収レンジはオーバーラップしていることが多いため大した差は出ないでしょう。

また、1年目でしっかり実力を示すことができればコンサルタント⇒シニアコンサルタントへの昇格はすぐに手が届きます。

 

したがってコンサル転職においてはしっかりと自分の意志・希望を伝えることも重要です。

 

未経験のマネージャーは避けるが吉

未経験の場合、コンサルタントの職位を欲張ると良いことがありません。

コンサルスキル・経験がないにも関わらずシニアコンサルタントやマネージャーでスタートすると

  • 上司・クライアントの期待値に届かない
  • 同職位のメンバーと比べて劣等感を感じてしまう、自信喪失につながる
  • 下の職位(アナリスト、コンサルタント)からの突き上げが厳しい

など、痛い目を見ることになります。

ですので私も相談に乗る際ははっきりと、コンサルタント職からスタートすべきだとアドバイスするようにしています。

※私自身は30歳過ぎてからのコンサル転職であったためシニアコンサルタント職で採用されましたが、ファームによってはマネージャー職のオファーもありました。しかし、しっかりコンサル経験を積みたかったためマネージャーオファーはお断りしました。

シニアコンサルタントであればまだ、いちプレーヤーとしてコンサルワークの経験を積むことも可能ですが、マネージャーになると自分自身が現場の責任者となるためすでに教育される側ではなくなってしまいます。

実力を伴わないマネージャーは部下が困ることになりますしプロジェクトの成功も危うくなります。

そういった責任を伴うリスクを冒さないためにも、未経験でコンサルマネージャーとなるのはおすすめできません。

 

自分にあったコンサル職位の基準は?

あくまで参考にはなりますが、コンサル転職における適正な職位の基準を作ってみました。

ご自身の経験とスキルに合わせて適正タイトルを確認してみてください。大きく的外れになることはないと思います。

※ここで解説はしませんが、コンサル経験がある場合、コンサルtoコンサルの転職はよくある話です。またその際は職位が同じ、もしくは1つ上の職位で採用されることもあります。

 

まとめ

未経験でコンサルティング会社を目指す方向けに、コンサルタイトル(職位)の考え方について解説してみました。

いかがでしたでしょうか。

少しでも職位別の役割やコンサル転職する際の注意点、ポイントが伝わったのなら幸いと思います。

コンサル転職については個人相談も乗っていますので、ご興味ある方はお問い合わせか、X(旧Twitter)からご連絡ください。

失敗しないコンサルライフを応援します。

 

こんじき

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