どうも、こんじきです。
私は未経験で総合コンサルティングファームに転職し今も現役でサバイバル中でございます。
私も含めてですが、未経験でのコンサル転職は壁にぶつかることが多く挫折する人が絶えません。
そこでこの記事では私自身の体験と私が私の周りで見てきた未経験中途コンサルタントからの学びから、未経験中途コンサルが”使えないコンサル”にならないための戦力化ロードマップをご紹介します。
必要なスキルや知識は所属ファーム、ポジション、専門、プロジェクトなどによりまったく異なりますが、ここに書くものは全コンサルタントに最低限身に付けていただきたいベースとなるものだと考えております。
ぜひご一読ください。
【こんな人向け】
- 未経験でコンサルに転職してやっていけるか不安
- コンサルタントとして早く1人前になりたい
- コンサルとして成長したいが何から手を付ければよいかわからない
※コンサルの諸先輩方におきましては見解が異なる場合はぜひコメントください。アップデートを検討します。
■コンサル戦力化ロードマップ■
- コンサル未経験者が挫折するポイントと目指すイメージを理解する
- コンサルタントとしてのマインドセットを理解し身に付ける
- 最低限の作業スキルを習得する
- 思考力を鍛え続ける
- 中途ならではの自身の経験とスキルをプロジェクトでフル活用する
コンサル未経験者が挫折するポイントと目指すイメージを理解する
未経験で中途入社したコンサルの悩みと苦悩
コンサルブームのタイミングで転職した私の周りには同じように未経験で入った方も多くいましたし、リーダーポジションになってからも多くの未経験中途入社の方を受け入れともに働いてきました。
するとやはり様々な悩みや苦悩が見えてきます。
一例ではありますが、よく聞く代表的なものを以下に取り上げてみます。
- 上司・クライアントからの期待値を超えられない
- 思った以上に仕事のスピードが速くて付いていけない
- 自分で思考する癖がないのか自分の考えの浅さを痛感している
- 求められるキャッチアップスピードがプレッシャーでしかない
- タスクが多く期限に間に合わないことばかり
- 上司からのフィードバックがキツイ
- 自分よりも若いコンサルタントのほうが仕事ができるのが辛い
一番多いのは何と言ってもパフォーマンスの悩みで、期待に応えられなかったり思考が足りないような指摘を受けるケースです。
残念ながらよほど優秀な人でない限り、必ず誰しもが何かしらのギャップに直面して苦労すると思います。
”使えない”コンサルと言われてしまう原因は
視点を変えて上司やクライアント、周りの先輩コンサルの方々からの見え方についてご紹介します。
まず大前提として、”コンサルタントはプロフェッショナルな仕事をするものである”という認識がクライアントも含めての共通理解です。
そのため期待するレベルに届かない場合は残酷にも”使えないコンサル”認定をされてしまいます。
では、どういった人が”使えない”と判断されてしまうのか。
代表的な特徴を紹介します。
なお、期待値は人により異なりますのでここでご説明するものは最低限中の最低限できていないとまずいものです。
【"使えないコンサル"判定されてしまう特徴3選】
- 最低限のビジネスマナー、ビジネススキルを身に付けていない
- ”待ち”の姿勢で自ら考え動くことができない
- プロフェッショナルマインドが欠けている
ざっくり大きくまとめるとこの3点。
そもそも最低限のビジネススキルが無ければクライアントの前に立たせるわけにはいきませんし、自分で考えないコンサルはいません。
詳しくは別の記事で解説しますが、何か1つでも欠けていれば誰から見てもコンサルタントとは呼べない”使えないコンサル”認定をされることになります。
1人前のコンサルタントとは
ここで私が考える1人前コンサルタントの定義をご紹介したいと思いますが、そもそも”使える”コンサルと1人前コンサルの定義はまったくの別物です。
スタートラインに立てるレベルが”使える”コンサルタント、一人立ちできるレベルが1人前コンサルタント。
使えるコンサルタントとは一言で言えば、上司の指示に基づき一人でタスクを完遂できること、です。
お気付きの通り、めちゃくちゃ甘めの定義で多くを求めていません。
まずは”使える”コンサルになることが第一歩です。
ですのでメンバーとして”駒”として使える最低限の力を身に付けていなければなりません。
昨今ではこれができない未経験中途入社のコンサルタントの方々が散見されます。
では具体的にどんな力を身に付ければいいのか。
コンサルタントはコンサルとしての(プロフェッショナル)マインドを土台とし、その上に思考力・作業スキル・ナレッジの3本柱を持っている必要があると考えています。
このイメージを絵に表すと以下のようになります。
コンサルタントを構成する要素
マインド
コンサルタントとして働くうえでマインドは欠かせないものと考えています。
自分はプロフェッショナルであると意識し最高の仕事をする姿勢を心と体に叩き込んでおくと周りのコンサルタントとも波長が合うようになると思います。
仕事で苦労する多くの未経験コンサルさんたちはマインド面でまだ甘えが見えます。
このマインド構築を最重要と考え、コンサルタントの土台と位置付けています。
作業スキル
プロジェクトを進めるうえで必要な作業スキルは山のようにあります。
計画を立てる、情報収集する、分析する、資料を作成する、会議をファシリテーションする、議事録を書く、報告する、などなど。
これら汎用的なビジネススキルを網羅的に習得していく必要があります。
コンサルタントを名乗るからにはこれくらいできるよね、というレベルのビジネススキル全般を意味します。
思考力
ロジカルシンキングを筆頭に、コンサルタントであれば思考を凝らし問題解決に導かなければなりません。
仮説を立てて論理的に状況を分析したりロジックツリーで検討要素を整理するなど、日常的なタスクにおいて思考力が欠かせません。
個人の能力とそれまでの人生経験において如何に自分で考え判断してきたかという部分が大きく反映されますが、鍛えられないものではありませんので継続的に伸ばしていきたいスキルです。
ナレッジ
業界知見、専門知識、さらには経験に基づくノウハウといったものをまとめてナレッジとしています。
中途入社であれば前職経験を活かせるポイントですし、プロジェクトに応じて必要なインプットを補う必要があるものです。
ご紹介したとおりコンサルタントには様々なスキルが求められるため可能な限り未経験中途入社のコンサルはこのナレッジ部分を最大限活用すべきです。
土台であるコンサルマインドで地盤を固め、作業スキル、思考力、そしてナレッジの3本柱を立てていく。
これがコンサルタントとして1人前となり活躍していくために必要なコンサルタント像です。
コンサルタントとしてのマインドセットを理解し身に付ける
コンサルタントに必要な柱のうち最優先すべきものはマインドです。
コンサルタントという職種は人が売りで、常にプロの仕事を求められます。お給料も高い分、クライアントが支払うお金も高いわけです。
当然それに見合う成果を出さなければなりません。
自身の単価を意識しながら見合うアウトプットを出せているのか常に自問し、相手の期待を超えることを常に目指す姿勢が必要です。
自分はプロフェッショナルであると自認しながらプロの仕事をし続けるために必要な知識をインプットし学び続けなければなりません。
こういったマインドがしっかりと身に付いていれば、おのずと次に説明する作業スキルや思考力は鍛えられていくはずです。
マインドが最重要。
なかなかこの重要性が伝わらないものなのですが、本当に大事ですのでこれだけでも覚えていただきたいくらいです。
このマインドをどのように培っていくのか、これは別の記事で深く掘っていきたいと思います。
とにもかくにも、マインドが最重要です。
最低限の作業スキルを習得する
前途したとおり、コンサルワークにおいて身に付けるべき作業スキルは膨大です。
プロジェクトワークに必要な作業スキルを網羅的に身に付ける必要があります。
計画・企画力、情報収集や分析、資料作成にプレゼンテーション、ファシリテーションなどなど、これらビジネスやプロジェクトワークにおいて必要なスキルを総じて”作業スキル”と定義しています。
”使えない”コンサルを脱却するという意味では最優先すべきはOffice系操作のマスターや議事録の取り方などです。
ちなみにこちらの記事ではコンサルに必要と言われる「~~~力」についてまとめているので箸休め的に見てみてもらえればと思います。
必要なスキルやそれらの優先順位などについては別途解説できればと考えています。
思考力を鍛え続ける
コンサルになると何度も上司から言われる指摘があります。
「考えたのか?」
「なんでそう思ったの?」
「思考が浅くない?」
言い方や表現は違えども幾度となく言われる言葉ですし、自分自身にも問いかけ続けなければなりません。
論理的に、合理的に、構造的に、建設的に。
思考力はコンサルタントの大切な武器の1つです。
常に鍛え、精進しなければなりません。
第一歩は、自分で考える癖をつけることです。
言われたことだけをする、指示を待つ、これが1番いけません。
思考力の鍛え方、メソッドにつきましても改めて記事を書き起こしたいと思います。
中途ならではの自身の経験とスキルをプロジェクトでフル活用する
ナレッジにあたるものは業界知識や専門知識、またそれまでの社会人経験のなかで得たスキルとノウハウです。
マインドや作業スキルなど、足りない場合に補わなければならないものがとても多いため、使えるものは使うべきです。
それが前職で得たものです。
ここで大事になってくるのがコンサル転職時の配属部門や最初にアサインされるプロジェクトです。
少なくとも前職と同じ業界や経験のあるソリューションを軸にコンサルティングワークをスタートしてください。
まったくの新ジャンルであればただでさえ慣れていないキャッチアップをしながらコンサルとしての多忙なワークに押しつぶされることになってしまいます。
転職活動の段階で部門選びを間違えない、またはプロジェクトアサイン時に自分の武器が使える案件を選ぶ。
これを徹底するのがいいです。
コンサルタントとして今や必須スキル『英語』と『IT・デジタル』
ここまでがコンサルタントの3本柱ですが、プロジェクトが複雑化し続けている昨今においてはグローバル案件に対応すべき英語力と、常に絡んでくるITやデジタルの知識が必要になってきます。
英語は短期間で習得できるものではないため長期的な計画をもって習得するのをお勧めしますし、IT/DX関連については日頃からアンテナを張って情報収集しておくとよいです。
この2点を伸ばしておくと必然的に案件の幅が広がります。
まとめ
第一に、コンサルタントに求められる期待値を内側と外側それぞれの視点で理解、認識してください。
そのうえでプロフェッショナルである自覚を持ち、プロの仕事をする、しなければならないと心に刻み込んでください。
そうすると自ずと必要なスキルや知識を身に付けようとしますし、何よりも周りのコンサルタントと同じ視点で働けるようになります。
使えるコンサル、1人前コンサルを目指して一緒に精進していきましょう。