どうも、こんじきです。
10年以上務めた前職から総合コンサルティングファームへ転職し、早1年が経ち2年目に入りました。
スピード感が速く苦労も学びも多いため、あっという間に時間が過ぎましたが1年という節目を迎えたためこの1年間を振り返ろうと思います。
- コンサル転職1年目でやってよかったこと
- コンサル転職1年を終えての学びと発見
- コンサルタントとして必要なもの
- コンサルタントとして不要なもの
同じように未経験中途でコンサルタントとして活躍する皆さま、これからコンサル業界を目指す皆さまのお役に立てば幸いです。
①コンサル転職1年目でやってよかったこと
やってよかったこと、おすすめしたいことのご紹介からスタートしていきます。
本を読み漁る
コンサルたる者、常にインプットし成長し続けなければならない!
という単純な考えのもと、コンサルティングに関する本、スキルアップに関する本、業界に関する本など、常に本を読み続けました。
効果として一番大きかったのはコンサル本を読むことによるプロフェッショナルマインドの定着、そしてモチベーションの維持だと思います。
そのマインドをベースとしてコンサルスキルと言われる仮説思考や問題解決力を磨き業務に活用していく、というイメージです。
業界やトレンドに関するインプットも怠ってはいけません。相対するクライアントと日頃から同じ目線で話すためにも担当する顧客の業界や関連する技術のトレンドについてはキャッチアップしていくのがいい。
もちろん本だけでなく関連ニュースも抑えていくなど、「クライアント目線」を培うためにも情報収集・インプットを継続しました。
結果的にそれが業務の成果に繋がり良い評価を得ることができました。
おすすめの本については今後まとめていきたいと思っています。
エクセル・パワポを使いこなす
コンサルといえば作業スピードと資料の完成度。とりわけショートカットキーを駆使したり資料のデザインについてはうるさいわけです。
なので1年目真っ先に取り組みたいところでした。
エクセル、パワーポイントのショートカットキーはもちろんのこと、windowsのショートカットキーや資料を綺麗に見せるためのコツやルールを習得していきます。
もともと前職でもエクセルやパワポは使っていたものの、意識すると使っていない便利なショートカットが結構ありました。
今ではマウスなくともほとんどの作業はストレスなくキーボードだけで行えます。
正直なところこのショートカットを使いこなすという点は最優先事項ではありません。しかし、使えたほうが作業が速いのは間違いありません。
コンサルプロパー組は当然のように使いこなしますし、もしショートカットを使っていない操作を画面で見るとイラっとされることさえあるでしょう。
1年目早々に習得しておくのがおすすめです。
これはもうコンサルとしての必須スキル、1つのマナーとしてマスターしましょう。
とにかく考えて自ら動く(提案する)
コンサルティングとはなんとも漠然とした仕事ですが、”考える”ことが仕事だと思っています。
もちろん考えることにも手順や手法、フレームワークがあるわけですが、どれだけ思考するかでアウトプットの質が変わります。
課題に対して、計画に対して、アウトプットに対して、もっといえば時間の使い方、コミュニケーションの取り方など常にもっといい方法がないかと思考してみることで無駄の削減や新しい発見をすることができます。
こうしてはどうか?このほうが早い、このほうが効果的では?と自問自答し、上司へ提言、クライアントに提案していく。
これを繰り返すとしっかり考えて仕事に向き合っていることも相手に伝わりますし信頼を勝ち取ることができます。
思考を停止しない。常に考える。これがコンサルタントとしては必要な1つの必須スキルだと思います。
英語の学習を続ける
私自身がグローバルプロジェクトに参画していたためでもありますが、業務に必要である英語力は常に磨き続けています。
海外駐在経験もあって英語でのコミュニケーションに問題はありませんが、コンサルタントとしてプロフェッショナルな仕事を求められる以上、英語に関してもさらに流暢に話せるようになるべきだ、と自分に言い聞かせながら学習を続けています。
時間はかかりますがやればやるほど向上していきますので当然仕事にも直接的に効果が出ます。
これは語学に限った話ではなく、常に業務で使うスキルを磨きましょう、と受け取って頂ければ幸いです。
たとえばあるIT領域のPMO案件であれば最低限関連するITスキルとプロジェクトマネジメント手法等は身に付けるべきです。
そこは先輩や上司を見て真似たり、アドバイスを仰ぐことで自分に必要なものを取り入れるようにしていくことが大事だと思います。
②コンサル転職1年を終えての学びと発見
続いて、コンサル1年を経験した今、入社時の期待やイメージと比べての気付きをご紹介。
コンサルも人間。思ったほど無茶じゃない
コンサル転職前は”激務”というイメージが強かったため、それなりにビビッておりました。
終電まで働き始発で出社、常にアウトプットを求められ上司には詰められる毎日、といったイメージ。
ところが1年やってみて思ったのは「そこまで無茶苦茶に仕事しているわけではない」ということ。
時代もあると思います。
昨今のコンサル業界ではホワイト化が進み若手コンサルタントの残業時間は明らかに減っています。
マネージャー以上は別ですが、昔のイメージほど無茶な働き方はしていないはずです。
※これは総合コンサルファームの話であり、戦略系になるとまた異なるかもしれません
忙しいことに変わりはありませんが、ビビるほどの激務感は周りを見ていてもほとんどありませんでした。
無駄がない。超合理的。でも細かすぎる
コンサルの仕事は本当に合理的、効率的で速い。
学ぶことが多くて成長を実感できるとても良い環境だと思います。
ただし1年たっても「細かすぎないか?」と思ってしまうことがまだあります。
とくに資料作成においては見る目が厳しい。
中身も見た目もそうです。
これはコンサルとしての完璧なものを提出すべきである、というプロ精神から来るものではありますが他業種にはない文化です。
一方で無駄は大嫌い、仕事は最短ルートで進める、という姿勢とマインドはとても気に入っています。
将来のキャリアの不安は消えたが今度は不透明になった
なんとか1年間コンサルタントとして生き抜いて一番の収穫といえばキャリアの不安が消えた、ということ。
転職前は将来のキャリアの不安は消えなかったし転職後もやっていけるか不安でしたが、1年間コンサルとして全力で仕事をやりきると「自分の力はコンサルでも通用する」という自信がつきました。
リストラされたらどうしよう、仕事がなくなったらどうしよう、という不安はなくなりました。
別のファームへ行く、事業会社へ転職する、フリーコンサルになる、今では多くのキャリアパスの選択肢が見えています。
その一方で、将来のキャリアが見えなくなった、というのはありますがそれは贅沢な悩みなので今は考えないようにします。
③コンサルタントとして必要なもの
続いて、未経験中途組がコンサルとして生き抜く、戦力になっていくために必要と思うものを紹介します。
向上心、学ぶ姿勢
コンサルは常に学びの日々です。
プロジェクトベースで働くため案件ごとに必要な知識とスキルが異なるし、クライアントや上司の期待に応えるためには常に自己研鑽がかかせない。
成長したいという強い思いがある人にはうってつけの環境です。
逆に自己研鑽を怠ると周りからは差を付けられていきますしキャッチアップも遅れるためアウトプット、バリューが出せずに思い悩むモードに入っていきます。
ド直球に言えばやる気が無い人には向かない職種であることは間違いないかと思います。
コンサルとしての自覚
一言でいえばプロフェッショナルマインドです。
高いフィーをクライアントから受け取っているという事実とそれに見合うバリューを出さないといけないということをしっかり自覚しなければいけません。
このマインドがあれば完成度の高いアウトプットを出さねば、必要な知識やスキルを身につけねば、と思考が正しい方向に向かっていきます。
おすすめなのは「コンサル1年目が学ぶこと」といった、コンサル本を読むことです。
コンサルってこう考えないといけないんだ、期待値はこれほど高いのか、と気付き学ぶことからスタートです。
そして仕事の場においては先輩や上司の中で尊敬できる人を見つけるのが吉です。
私はストイックな先輩を見ながら自分に対しても厳しく当たってきました。
④コンサルタントとして不要なもの
未経験中途コンサルにとっては不要なものもあります。
無駄なプライド
代表的なものが無駄なプライド。
前職での経験と知見は大いに生かすべきですが、柔軟な学びを邪魔してしまう大きな要因になります。
前職が大きな会社であればあるほど、在籍年数が長ければ長いほど執着したり固執する傾向にあるのでぜひ気を付けたいところ。
未経験なのですから新人のつもりでなんでも吸収する姿勢で臨むくらいがちょうどいいのです。
弱音、悲観的思考
悪いわけではありませんが、自分自身のパフォーマンスが上がらずに落ち込み悩む人がいます。
はっきり言いますがそれは当然のことで、未経験で1年目から大活躍できる人は多くはありません。
自分の得意を発揮できる業界やプロジェクトを選ぶといったアサイン時点での努力、工夫は必要ですが、周りはコンサルとして多くの経験を積んだ猛者たちなので必要以上に落ち込むことは無駄でしかありません。
なにくそとそこからいかにリカバリーしていくか、努力してスキルアップしていけるかが成長のカギになります。
まとめ
いかがでしたか。
私自身のコンサル1年間の経験をもとにまとめてみました。
コンサル業界を目指すひと、コンサルに入ったはいいけど伸び悩んでいるひと、そんな方々にとって少しでも前向きになれるヒントになったなら幸いです。