リアル体験談

コンサルファームの新入社員は超大変?日系大企業は超ホワイト!【徹底比較】

 

こんにちは、こんじきです。

 

コンサルタントに転職し春を迎えて感じたことがあります。

それは、新入社員に対する扱いの違い。

 

コンサルタントには常に即戦力が求められ、一方で日系の大企業なんかでは一人前に育てるべく、手厚い研修とともに温かく迎え入れられます。

 

どちらがいいのか。

ぱっと聞くと大企業のほうが良く聞こえますが、長期的にみて本当にそうでしょうか。

少し深堀って検証してみたいと思います。

 

コンサルファームと日系大企業の新人に対する期待の違い

企業が新入社員に求める期待値

この差がそのまま新入社員に対する扱いです。

 

一般的な日系大企業から見ていきましょう。

 

日系大企業

大企業といっても1.2万社ありますので一概には言えません。

企業ごとに特色がありそれはそれで楽しみ・面白みの一つです。

ですのであくまで一般論で、私の知る限り、聞く限りのうちで広く浅い話をします。

 

まず1つ目の特徴は研修期間の長さ、その質ではないでしょうか。

一般的には1カ月程度の研修期間も、大企業になれば3カ月、長いところでは6カ月間というところも珍しくありません。

それに加えて研修の質も外部の講師を呼び講義をしてもらったり、研修のための合宿を行うなど教育体制はとても手厚いものです。

新人研修に海外での語学研修を盛り込み語学力の向上を図る企業もあるほどです。

研修期間も当然お給料は発生しますので、企業からしてみれば長く、そしてお金のかかる未来の従業員へ対する大きな先行投資です。

 

長く質の高い新人教育を施してその後の会社人生で長く活躍してもらうため、そしてそれは見方を変えれば新人に対してさっそく恩を売るため、とも言えます。

 

これまでのサラリーマンといえば終身雇用

時代とともにその終身雇用制度も危機的状況にはありますが、いまだに大企業は新入社員に対する扱いは変わっていません。

しっかり時間をかけて育て、会社を好きになってもらう。

周りにもそれを促し、会社全体で歓迎ムードで新入社員を迎えいれてくれます。

 

新入社員からしてもこんなに嬉しいことはないですね。

仕事ができない、不安な状態で入社したと思えばしっかり優しく教育してもらい、お給料も貰えるわけですから。

 

こうして甘い蜜を吸わせながら長く働いてもらう、これが大企業の新入社員に対する一般的な思いであり実情でしょう。

 

それなりに働くなかで企業の本質や、ほかにやりたいことが見つかり転職する社員もいます。

しかし福利厚生も整い将来が約束される(と思い込まされる)ため、企業のブラック度にもよりますが大企業は低い離職率を保つことができています。

 

研修を終えると部署配属となりますが、やはりここでも暖かく、手厚く迎えられます。

しばらくは教育係がついて、手取り足取り業務を教えてくれます。

優しい先輩ばかりでないことは当然ですが、受け入れ体制が整っており、教育し一人前になれるようなサポートが受けられます。

 

 

コンサルティングファーム

一方コンサルティングファームの新入社員と新人教育。

期間はだいたい2週間~1カ月が一般的でしょう。

内容はと言うと、コミュニケーションスキル、ビジネススキルの習得がメインとなります。

外部講師を雇うこともあるかもしれませんが、従業員はみなコンサルタント。

若手社員を新人教育に投入するケースもよく聞きます。むしろ一般的なのかもしれません。

 

新人教育の目的はとにかく早く戦力化して現場に送り込むことでしょう。

辞める、転職するが当たり前のコンサルティングファームですから、会社を好きになってもらって長く会社にいてもらおうとは思っていないわけです。

業務をこなすうえで必要不可欠なコミュニケーション、タスクをこなすためのビジネススキル(資料作成やリサーチ方法など)を身に付け現場で使える人材を目指します。

コンサルティングファームに入る新入社員は志が高いこともあってか不満に感じることはあまり無い印象を受けます。

むしろ早く現場へ行き自分を試したい、活躍したい、と意気揚々としているイメージです。

 

ただし、現場に行ってからはたいてい撃沈します。

求められるスピード感、アウトプットの質に驚くこともあるでしょうし、先輩コンサルは2年目の先輩だろうと1年間生き抜いてきたわけです。

仕事力がまったく違いますから活き込んできた新人にとってはいい刺激になるかもしれません。

 

さらに日系の大企業と異なるのは、受け入れ体制かもしれません。

歓迎ムードで迎えられる企業に対して、コンサルティングファームではそうでもありません。

「猫の手も借りたい」レベルのプロジェクトであれば新人でも欲しがる場合もあるでしょうが、できることが限られる新入社員の扱いは割と面倒と思う現場がほとんどです。

コンサルタントはクライアントからフィー(コンサルティング料)をいただき、それに見合うアウトプットを出す必要があります。

そして新人も例外なくフィーを頂き仕事をすることになります。

 

一般企業であれば取引先相手に新人を紹介し「よろしくお願いします」と言うところを、コンサルティングファームでは新人であることを隠します

クライアントは高いフィーを支払い、プロフェッショナルな仕事を期待しているわけで、社会経験のない新人に高いフィーを払いたいとは思わないわけです。

新人に限らず、2年目、3年目も同様ですし、年齢すら伝えることは避けられます。

 

こういった厳しい環境で鍛えられるわけですから、もちろん戦力になるのは早いですし、成長のスピードも違います。

汎用的なビジネススキルでいえばコンサルティングファームでの教育、新人時代のほうがはるかに力をつけることができます。

 

まとめ

いかがでしたか。

長く手厚い研修制度を準備している、そして暖かいサポートで歓迎してくれる受け入れ部署。

これが大企業の一般的なイメージですね。

一方で即戦力化のために効率化、厳選された教育体制と、配属後(アサイン後)も新人扱いもほどほどに厳しい環境が待っているコンサルティングファーム。

 

両極端な比較をしていますが、どちらが自分に合うのかイメージはしやすいのではないでしょうか。

少しでも参考になれば幸いです。

 

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