コンサル転職 リアル体験談

【実態解説】コンサル業界の残業時間はぶっちゃけどれくらいなの?

どうも、こんじきです。

私は事業会社からコンサルティングファームへ転職し現在2年目に入りました。

コンサル業界を目指す人から聞こえてくるのが、「残業時間ってぶっちゃけどう?」という質問です。

ネット上で調べるとホワイト企業並みに少ない残業時間から、100時間を超える暴力的な情報まであって少し混乱しますよね。

「平均残業3040h以内

「残業6080hは当たり前」

「残業時間200h越え」

など。

今回の記事ではコンサルティング業界における残業時間の実態について解説します。

 

コンサル業界のイメージ

コンサル業界のイメージは一昔前はひどかったといえます。

働き方といえば「多忙、激務、毎日タクシー帰り、眠れない」。

ですがここ数年でイメージも少しずつ回復(?)しており、「忙しいながらも法外な働き方はなくなってきている」という程度までは落ち着いてきているのではないでしょうか。

 

一方で給料が高い、ビジネススキルが身につく、キャリアの選択肢が広がる、といったメリットは健在であり就職先、転職先として人気です。

真偽はさせおき、メリットは継続で働き方のみが改善されていることは今後のコンサル業界の追い風になっていくかもしれませんね。

 

私個人のリアルな残業時間

リアルをお伝えするために私個人の実際の残業時間はどれくらいか、少し紹介します。

毎月変動はありますが、平均的には50~60時間に落ち着いています。

直近でいえば、

7月:約60h
8月:約40h
9月:約50h

「約」としかお伝えできないのは、正確に勤怠を登録しているわけではなくサービス残業の時間を考慮しているためです。

過去を振り返ると、多い月でMAX 80時間程度でした。

プロジェクトが忙しい時に業務が重なると避けられませんが、数カ月に1度あるかないかくらいの感覚です。

 

周りをみてみると、残業が少ないコンサルタントは20~30時間程度に収まっている方もいますが、マネージャー以上は大体80100時間くらいは残業しているイメージです。

 

 

サービス残業はある?

サービス残業はあります。

ない、と断言できるコンサルティングファームを私は知りません。

ただしサービス残業に関してはコンサルタントとマネージャー以上で大きな差があります。

マネージャー以上はほぼ残業制限が無いと言えますので、必要なだけ働き結果として100時間以上の残業をすることはざらにありますが、若手コンサルタントはファームのホワイト化も進み人によっては残業時間はすべて勤怠に登録しているという方もいます。

”若手は残業時間が少なくなってきている”というのは1つの事実です。

一方で、私がX(旧Twitter)内でマネージャー未満のコンサルタント向けにアンケートを取った際には、64%の方がサビ残はある、と回答しています。

 

 

ファームとプロジェクトによる

コンサル業界の残業時間を考える時に重要な視点を3つお伝えします。

 

ファームの違い

コンサルティング業界はファームごとに社風が異なります。また、外資と日系、大手と中小でも傾向が異なります。

一般的には、日系・大企業ほど残業時間規制には厳しく、外資・中小ほど残業時間は多いのが実態です。

興味のあるファーム、狙いたいファームの情報はOpenworks など実態に近い数値を持っているプラットフォームを参考にするといいですね。

ただし、ファームの中でもやはりピンキリですのであくまで傾向としか言えません。

 

プロジェクトの違い

もっともダイレクトに残業時間に影響するのがプロジェクトです。

新規案件、停滞している/衰退している/拡大している案件、そして燃えている案件。

プロジェクト次第でコンサルタントの業務量は全然違いますし、忙しさの波の特性も変わります。

こればかりはファームに入り案件をアサインされてからしか分かりませんが、もっとも影響を大きな要素はプロジェクトです。

 

タイトル、職位の違い

先述したとおり、マネージャー未満と以上では業務量も異なれば残業時間も異なります。

ホワイト化が進み、アソシエイト、コンサルタントと呼ばれる一般職は残業が抑えられる一方、マネージャー以上は残業時間をほぼ気にしない(できない)。

職位が上がるほど忙しくなります。

ただしクライアントの期待値、仕事量が減るわけではないので、若手の業務時間を制限すればするほどマネージャー以上の負荷は上がる、という結果に繋がっていきます。その差は広がるばかりです。

 

どれだけやるかで差が出る時代

言い換えると、「多残業で激務の中力を付けたマネージャー以上」と「ホワイト化が進み残業時間が減った若手」がいるわけです。

このままでは今後のコンサルタントの質が低下するのでは、と危惧する声もあります。

一方でコンサルタントを目指す人は向上心が高く上昇志向である場合が多いため、自身のスキルアップや昇格に向けた自己研鑽を怠らない若者を多くいます。

つまり、これからはどれだけやるかでどんどん差が付いていく時代、といえると私は思っています。

業務時間外での学習・自己研鑽に時間を使ったり、最新のツールや情報収集力で仕事の効率化を図っていくなどの工夫も求められます。

それができる人とできない人とで、ひとつ大きな分かれ道になるかもしれません。

 

まとめ

残業時間は昔に比べて明らかに減ってきています。

それでも平均的には50~60時間は覚悟したほうがいいというのが現実ですし、プロジェクト次第ではさらに忙しかったり、逆に少なかったりと、割とギャンブル性のある職種であるといえると思います。

これまでは多残業の激務の中でコンサルタントとしてのスキルを磨きクライアントにもバリューを出してきたという側面がありますので、今後は業務時間外の時間の使い方により成長速度の差が出てくるのではと思います。

コンサルティング業界には追い風の一面もある一方で、若手にとっては結構悩ましい課題でもありますね。

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