コンサル転職

ネットワークエンジニアからコンサルタントへのキャリアチェンジは可能か?

 

ITエンジニア職が目指すキャリアパスはいくつかありますが、そのうちの一つがITコンサルタントです。

プロジェクトマネジメントを経験した人はさらなる上流工程に携わりたい、という方も少なくありません。

私自身、ネットワークエンジニアとプロジェクトマネジャー職を経験しコンサルファームへの転職を果たしたひとりです。

この記事では私の経験を交えながら、ネットワークエンジニアからコンサルタントへのキャリアチェンジはアリか?を解説したいと思います。

 

ネットワークエンジニアからコンサルタントへキャリアチェンジは可能か?

結論としては、”多くはないが有り” です。

もともとITエンジニア職のなかでネットワークエンジニアが占める割合が少ないこともありますが、元ネットワークエンジニア出身のコンサルタントは多くありません。

一方で元SE、という方はたくさんいます。

専門分野、得意領域を持つことはコンサルタントとしての必要なものですが、その中でも希少性のあるインフラネットワークの知見、バックグラウンドがあるコンサルタントは重宝されます。

 

ネットワークエンジニアとコンサルタントの違い

それではまずネットワークエンジニアとコンサルタントを比較した場合、どんな違いがあるのか、ここでは3つの視点から解説します。

スキルの違い

言わずもがな、求められるスキルが異なります。

それぞれに必要と言われているスキルをまずはリストアップしてみます。

ネットワーク知識・技術力
コミュニケーションスキル
マネジメントスキル
論理的思考
ヒアリング力
忍耐力
想像力

 

続いて、コンサルタントとして求められるスキルです。

論理的思考力
コミュニケーションスキル
インプットスキル
プロフェッショナルマインド
コミュニケーション能力
質問スキル
論理的思考力
洞察力
プレゼンテーション能力
タフネス
リサーチ力
ドキュメンテーションスキル
プレゼンテーションスキル
ファシリテーションスキル
問題解決力
プロジェクトマネジメント力
営業力

 

コンサルタントは分野や守備範囲も広いため、圧倒的に必要なスキルが多くなります。

プロフェッショナルとしてクライアントから高いパフォーマンスを求められるため当然といえば当然です。

 

働き方の違い

ネットワークエンジニアの働き方は一般的に過酷であることが多いのが実情です。

ネットワーク障害の際は急な呼び出し、夜間休日出勤にも対応しなければなりません。

10時間以上サーバールームに缶詰になることも珍しくありません。

 

コンサルタントはといえば、やはりこちらも激務なイメージがあるだけあって激務です。

ただし遅くまで働くことはあっても休日が業務で潰れることは多くはありません。

とはいえ休日をインプットに充てるコンサルタントは非常に多く、業界知識や専門知識、資格取得などに向けた学習をします。

 

ゴール・目的の違い

エンジニアは顧客の要件があり設計があり、それを忠実に実装して要件を満たしたソリューションを提供することです。

一方でコンサルタントとしてのゴールは顧客の課題を解決すること。

ざっくりな表現ですが、一番正しい表現です。

つまり、顧客は困っている課題を提示して、方法や手段を含めてコンサルタントが課題解決をサポートします。

考え方とアプローチの仕方がまったく異なるのが特徴です。

 

共通点と優位性

ここまで違いを述べてきましたが、続いては共通点とネットワークエンジニアが優位なところを見ていきます。

プロジェクトマネジメント力

エンジニアもコンサルも、どっちもプロジェクトベースの業務にあたります。

中身は違えど、プロジェクトを円滑に推進するためのマネジメント力は共通しています。

スケジュール管理、課題管理、コスト管理、リソース管理などの経験・ノウハウはコンサルになってもそのまま使える強い武器です。

 

インフラの専門性は強い

インフラ領域はIT、デジタルソリューションにおいて基盤となる部分でありどんなプロジェクトにも共通します。

事実、コンサル案件ではネットワークのバックグラウンドはかなり重宝されます。

合わせてクラウド、セキュリティ、データベースといったネットワーク周辺の知見があるとさらに◎。

 

過酷な働き方に慣れている

前途したとおり、ネットワークエンジニアは急な呼び出しやトラブル対応も多く、かつデータセンターなどのサーバルームに缶詰になることもよくあります。

そういった意味で体力があり、ストレス耐性があり、性質は異なりますがコンサルの激務にも劣りません。

 

 

コンサル転職前にやりたいこと

では実際にコンサル転職を目指すときにどうすればよいか具体的に解説します。

 

情報収集

当たり前ですがまずは徹底的に情報収集をすべきです。

キャリアパスはいくつもありますから、選択肢をできるだけ増やし自分に合った職種、業界、仕事を選ぶべきです。

そのうえでコンサルに興味を持った場合、選ぶ基準としてはこれまでのキャリアを生かせるかどうかです。

コンサルファームは大別すると

戦略系

総合系

IT系

に分けられます。

エンジニアから戦略系ファームはお勧めしません。

性質が全く異なり必要となるスキルも大きく違うので成功できる可能性が低くなるでしょう。

総合ファームであればさまざまな案件があるため適切なプロジェクトにアサインされることができます。

また、ITに強いファームもおすすめです。ネットワークスキルを中心に、幅を広げながらコンサルとしての経験を積むことができます。

 

スキル強化

コンサルを目指す場合はできるだけ力をつけておく必要があります。

そのなかでもどこでも通用する3つのスキルのレベルアップをおすすめします。

Office(Excel, Powerpoint)系スキル

コンサルに入ってまず驚くことは圧倒的な効率化とスピード感です。かつ質の高いアウトプットが求められるため、Office系のスキル、具体的には見やすく理解しやすい資料作りの方法、そしてショートカットを活用したスピードアップが重要です。

練習あるのみですので、現職在中時点から普段の業務で練習しておくことをおすすめします。

 

英語力

いまやビジネスでは必須といえるほど重要になっています。

とくにコンサルタントが携わる業務は規模の大きなプロジェクトが多く、グローバル案件は半数以上を占めます。

英語力は高いに越したことはありませんので、できるだけレベルアップを図りたいものです。

 

簿記

ITとは少し離れた場所にあると思われがちな会計の知識ですが、コンサルタントとしてクライアント企業を数字で判断できることは大事です。

また、経営陣と話す機会もあるため、最低限の会計知識は知っておくべきです。

 

現職でコンサルティング

おすすめしたいのが、現職でコンサル活動をしてみること。

コンサルティングは課題解決であり、これは意外とどこでも実行できるんです。

普段から課題意識も持ち改善の余地がないか思考することで考え方を鍛えることができますし、自身の業務改善を実行に移すことで疑似的にコンサルティング業務ができます。

やってみて、楽しければ業務内容としては向いている、といえるかもしれません。

 

まとめ

ネットワークエンジニアからキャリアを生かしながらコンサルタントになることは、可能です。

情報収集とともにスキルアップから準備しておくといいですね。

とはいっても不安は付きものですので、具体的かつ最新の動向を知りたい場合は転職エージェントなど専門家や経験者に話を聞くことをおすすめします。

私自身も転職相談いつでも受け付けていますので興味があれば問い合わせフォームかTwitterからお問合せくださいね。

 

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